​TECHNICAL

ー 技術 ー

ドイツの家づくりに学ぶ住宅建築

豊かな住まいをつくる材料と工法

01

構造と基礎について
耐震性の高いSE構法

1棟1棟の構造計算によって裏付けられた強度をもつ「木構造計算構法(SE構法)」を採用し、柱と梁の接合部に特殊金物を使うことで、従来の木造の接合部に多くある断面欠損を大幅に抑え、強度を確保しています。

これにより木造における「ラーメン接合」を可能とし、地震に強く自由度の高い空間設計を実現できる構造となっています。

SE構法
地中梁ベタ基礎工法

基礎に関しては現在多くの住宅に採用されている「地上梁ベタ基礎工法」ではなく、「地中梁ベタ基礎工法」を採用。

 

一般的な地上梁の場合、床下を点検することを前提として人が通るための穴が立ち上がり部に開けられますが、梁が切断されるため構造計算が困難となり、重量鉄骨造やコンクリート造では許可されず木造住宅のみに許可された基礎形状なのです。

​逆に「地中梁ベタ基礎工法」は梁を地中に埋めることにより、耐圧盤と梁が切断されることなく一体形成されるため、構造計算によって強度を確かめることが可能となります。

​※「85秒でわかる耐震構法SE構法」の動画を公開しています。SE構法を分かり易く解説していますので是非ご参照ください。

地上梁ベタ基礎工法

多くの住宅に見られる、地上梁ベタ基礎工法

地中梁ベタ基礎工法

当社で採用する、地中梁ベタ基礎工法

 
 

02

透湿性能を持つ建材
水蒸気を止めるためではなく、通すための建材を使用

水蒸気は止められるでしょうか?

現在、日本で用いられる断熱材の多くは繊維系・プラスチック系であり、これらの断熱材のほとんどは、国の指針 (2020年以降義務化) によって、使用の際に防湿層を設けなくてはいけません。

つまり、断熱材への水蒸気の侵入を防ぐように考えられているのです。

しかしながら、水蒸気は水の粒子の500万分の1の大きさです。水でも食い止めるのが難しいのに、さらに小さな水蒸気を完全に止めることは不可能なのです。

透湿性の説明1

​水蒸気の粒子

透湿性の説明2

透湿性能を持つ建材と水蒸気の関係

私たちは「水蒸気は止められない」ことを前提に考え材料を厳選します。

それは、水蒸気をしっかりと通す透湿性のある材料​であると同時に、水蒸気を通しても強度や性能が下がらない材料でもあります。

​German Eco Houseの家づくりで用いられる建材の中で、主な躯体に関連する部分(断熱材・防水シート・外壁材・壁紙・塗料)には透湿性の建材が使用されています。​

どれか一つが欠けていても内部結露による躯体の劣化やカビの発生につながります。部分的に使用しても意味がないのです。

特に住宅の約70%という大きな割合を占める断熱材については、そこに透湿性を持たせるか否かによって家全体の性能が将来的に大きく変化するということは容易に想像できるのではないでしょうか。

日本の住宅には無い「温度伝導率」

住環境を快適に保つために重要な遮熱性能に関しても高い性能を兼ね備えた断熱材を使用していることが特徴です。

この遮熱性能については日本で一般的に評価基準値として用いられる「熱伝導率」や住宅の「性能評価」では理由が説明できません。

なぜなら、日本には「温度伝導率」という考えが存在しません。そのためいくら評価数値が良くても実際の温度変化や体感温度は異なるという矛盾が生じてしまいます。

私たちがドイツの家づくりに触れる中で大きく納得した理由の一つがこの「温度伝導率」の考えを含めた「建築物理学」という学問であり、そこには実際に暮らす上での心地よさに直結する「体感温度」に近い評価方法が存在していました。

これこそが住まう人に対して提示するべき情報なのではないか、それを元に材料を選定すべきではないのかと私たちは考えています。

以上の内容に加え、私たちが採用している断熱材は他の断熱材に比べ、遮音性能が高いのも特長。

​騒音などの音の大きさを35db(デシベル)カットできます(35dbカットできれば図書館並みの空間になると言われています)。

温度実験装置

​温度実験装置

温度上昇の表

​実験による温度上昇値

 

03

外壁構法について
透湿性能を有する外壁構法

外張り断熱材(エコ断ウォールを使用)に専用の耐アルカリ性・透湿性を有したモルタルを直塗りします。そのため、経年によるクラックや腐朽菌・苔・藻などの著しく建物を劣化させるものの発生を防ぎます。

​また、破損した場合はその部分のみの補修ができるため、大がかりな足場などが必要なく、容易にメンテナンスが可能となります。

その質感は漆喰のような落ち着いた表情に。​色は白だけではなく、お好みの色に調整できます。

外壁構法
 

04

​高性能素焼瓦
高い耐久性を誇る“ジャーマン瓦”

耐水性が高く、水を吸収しないため苔などの腐朽菌が発生しづらい高い耐久性を誇る高性能素焼瓦を使用しています。

 

棟から換気をすることで屋根の下の熱を棟から排熱し、真夏の暑さから家を守ると同時に、蒸れを防ぐことにより​瓦の下の木材の腐食を防止します。

ジャーマン瓦
 

05

耐候性の高い雨樋
劣化・破損に強いチタン製雨樋

紫外線劣化をせず、雪や雹が降っても破損しない高耐久なチタン製雨樋を使用。

従来の塩ビ製雨樋は初期費用は安く済みますが、紫外線劣化や破損が起こり結局は早い段階で交換などのメンテナンスが必要となります。

外壁や屋根材は耐候性を気にする方が多いのですが、見落としがちなのが同じく外部に露出して雨風にさらされる雨樋。

​雨樋が破損すると建物(主に屋根)にかかる雨は全て軒先から地面に流れます。

そうなることで地面に溝や水たまりをつくりそれが建物の基礎や外壁を汚したり腐食する原因となるだけではなく庭木がある場合はその植樹を傷めたり、土間コンクリートの部分的なシミ等にもつながります。

付属品ではなく、実は外壁や屋根材と同様に家を守る重要な役割を​果たしているのです。

チタン製雨樋
 

06

ドイツ製の玄関ドア
住まいを守る高性能の玄関ドア

優れたデザインはもちろんのこと、高い断熱性・遮熱性・気密性・遮音性・防犯性を併せ持つドイツ製の玄関ドアを採用。

 

高性能な玄関扉は国内メーカーにも数多くありますが、木製でこれだけの性能を持ち、施錠に関して日本の玄関ドアにはない特殊な防犯性能を持っていることから​、German Eco Houseでは標準仕様としています。

ドイツ製の玄関ドア
 

07

​高性能木製窓
断熱性・遮音性だけではない“ジャーマンウィンドウ”

耐紫外線性能・結露抑制・高断熱性能・遮音性・防犯性・メンテナンス性の全てを併せ持つドイツ製の高性能木製窓を採用。

 

従来のアルミ製窓は熱を通しやすいため結露が発生しやすくカビやダニの繁殖原因となります。

また、単純に枠を木製にしただけでは紫外線による劣化が起こります。

​ジャーマンウィンドウは、安心安全に開口部を設けられ心地の良い空間を実現できる唯一の窓と言えます。

​また、ハンドルの回す方向によって開閉パターンが変わるというユニークな特徴も。

ジャーマンウィンドウ
 

08

健康な環境を保つ建材
無垢床・無垢建具・自然塗料を採用

German Eco Houseの家には、身体に影響を与えない自然に近い材料を選定しています。

無垢床材

材料の健康性はもちろんのこと、無垢材を使用することでメンテナンスも可能となり永く使い続ける中での経年美を楽しむことができます。

無垢建具

一般的に使用される内部の主要な枠材のみに木を使用する「フラッシュ戸」とは異なり強度があり、メンテナンスも可能です。

自然塗料 / エコペイント

床材、室内建具、内装材、外壁材、構造材に塗る塗料は化学物質を含まない自然塗料であるエコペイントを使用。

塗った後の臭いがなく、特にアレルギーを持った方などはモデルハウスに入った瞬間にその空気感の違いに驚かれます。

​また、下地となる壁紙にも木を原材料とし、化学物質を含まない透湿性に優れた材料を使用しています。

無垢床

​無垢床

自然塗料

自然塗料 / エコペイント

 

09

除湿型放射冷暖房器具「PS」
​エアコンレスを可能とする高性能住宅

私たちが目指すのは、建物の性能と自然に近いエネルギーを使用した機器を合わせることによって健康的で心地よい温熱環境を実現することです。

何も付けずに建物の力だけで多少の暑さ・寒さは我慢しましょうという意味ではありません。

 

そのため、水を熱源として放射と空気の自然対流によって室内温度を穏やかに調節する機器である「PS」を採用。

​輻射によって熱や冷気を蓄熱させ、構造体自体を暖めたり冷やしたりするので、家全体が包み込まれるような自然な快適温度に保たれ、冬場の床面も暖かくなります。

また、湿気の多い日本の気候に合った自然除湿の効果も。
 

夏季の湿った空気はラジエータ表面で結露となり、程よい自然除湿の効果が得られます。結露水は付属のドレンパンで受け配管を通して排水するという簡潔な構造。

​季節に合わせ送水温度を調整して運転するこの機器は、外の自然の変化に呼応し穏やかな変化を感じる快適性を生みだします。

 

室内はまるで”第二の自然”のような唯一無二の心地よさです。

除湿型放射冷暖房PS
除湿型放射冷暖房PS